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晩秋から [こだぬき日記]

今月は遊行柳を練習した。
いい曲だな、と練習していて思う。
好きなタイプの能。劇的なものがあるわけではないけれど、
穏やかで、静かなめでたさのようなものがあって
すきなのです。落ち着いた曲という印象。

柳の精ということだけれども、もう八重葎に埋もれたような古木、
枯れてしまっているような柳。季節はいつだろうと思うと、
晩秋。
11月ごろ練習するには気分も合っていたかもしれません。
今年は暖かい11月でしたが。

救済されることが決まっている柳が感謝の舞を舞って去っていく。
というだけの能ですが、みんな大好き西行さんが途中で出てきます。
西行さん、本当に人気ですよね。ちらっと立ち寄って和歌を詠めば、
柳すらも銘木、名所となる。ちらっと源氏物語も出てきたりもするので、
老人が舞いますが、内容的には華やかさのようなものもあり。
おだやかで、おっとりとした雰囲気もあり、弱弱とした古木が
滅びていく話ではありますが、それも晩秋らしいかと。
最後は枯れてしまって寂しいかなあ。


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