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年末 [その日の暮らし]

先週あたりから、新年のしたくがはじめる。
とはいえ、毎年忙しいし、毎年手抜きに磨きがかかって、
ほとんどなにもしないようになってきている。
そういいながらも、人があつまったり、それなりの支度があるのがお正月。

年末の買い物、というものがある。
あれとこれと、と何かしらこまごまと、買わない、しないと
いいつつ、年末はなにかと物入りだ。
毎年のように「もういいよね」「もうそんなにしなくていいよね」「なにもしない」
などと、呪文のように言い合いつつ、年末になると遅くまで料理をしたり、
掃除をしたり、買い物をしたりが続く。


年々、年末の押し迫る感じは薄れてきてはいるけれど、それでも
この年末の何か締め切りがくるような、全部終わってしまうような
雰囲気はまだある。そしてあっけなく年があけて、新年が時間通りに
やってくるのもまた同じ。毎年なんだか不思議な、信じられないような
そんな気がする。普通に時間がたってくるのは当たり前なのだけれど、
当たり前にやってきて、びっくりするのだ。

そんな全体に不思議な気分になるのが年末と新年の1日。
毎年会う人会う人と「お世話になりました、よい年をお迎えください。」と
「しばしの別れ」といった挨拶をするのも、ほのかな寂しさをただよわせて、
たとえ1日、次の日に会うとしてもそういった挨拶をするから、
もう会えないかもしれないような、そんな気分になる。
なんだか旅だち気分にも似ているのかもしれない。
旅立つのは自分なのか相手なのかはまったくわからないけれど。

しばしの別れ、さらばさらば。


華やかで、にぎやかな雰囲気もある年末。そのにぎやかさ、華やかさが
さらにほのかな寂しさを感じさせるのかもしれないし、押し迫った感じを
加えるのかもしれないなあと思う。

最後の大騒ぎみたいな気分が全体に漂うのだ。

非常に華やかな大騒ぎの後に、ぽっと緊張感のある「正式さ」がお正月と
共にやってきて、急にぴんと澄ました感じになるのも、あっけにとられるような
そんな気分になる理由かもしれない。

とにかく、いろいろなところで華やかな催し物があったり、街は飾りつけが
されたりとにぎやかだけれどもさびしい十二月。

誰にとっても来年がより良い年でありますように。
とまたお別れのような挨拶をしてしまうのでした。

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